外用薬の選び方 ~抗生物質入りとか、ステロイド入りとか~

 こんにちは。最近、一人暮らしを始めたアドと申します。暮らしに必要なものを、少しずつ集めています。今日は、ちょっとした切り傷とか軽いやけどなどにつける薬を常備しておきたいと、近所のドラックストアに出かけました。しかしあまりにいろいろな種類があって、どれを選んでよいのか迷ってしまいました。

薬剤師さんに尋ねてみました。

『やけどや切り傷などの外傷治療では、傷口を清潔に洗って保護するのが第一です。手当としては、傷口の乾燥を防ぐ密閉タイプの絆創膏が基本ですが、皮膚を乾燥から守る働きのあるワセリンなどを主成分とした軟膏も使われます。それに消毒薬を加えたものもあります。
 少し値段が高いものには、抗生物質(抗菌剤)が入っています。これは雑菌の繁殖を抑える役割をしますので、外傷部分の化膿を抑えることが期待できます。

 また、見た目がよく似たものとしては、抗ヒスタミン剤やステロイド(副腎皮質ホルモン)が入っている軟膏もあります。抗ヒスタミン剤入りの外用剤は、虫刺されのときのかゆみ止め、ステロイド入りの軟膏は皮膚に炎症が起きている場合に使われるものですが、湿疹などで皮膚を掻きむしって傷ができ、細菌感染を起こした場合には、ステロイドと抗生物質の両方が入った外用剤を使うこともあります。なおステロイドには抗炎症作用の他に免疫抑制作用もあるので、逆に化膿を悪化させるおそれもあり注意が必要です。』

 こんな違いがあったのですね。値段だけで見比べず、使う目的に合った薬を選びたいと思います。また、症状によって適する薬が異なることを知ったので、市販薬で症状が回復しないときは、早めに医師の診断を受けることも大切だと思いました。

・より詳しくお知りになりたい方は、次のサイトなどもご参照ください。  https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/pdf/shiken_2009l.pdf

・低温やけどなどは、表面は軽い症状でも皮膚の深部まで達している場合があります。早めの医師の受診をお勧めします。

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